nonaブログ

建舞と餠投げ

2019年8月23日
家づくり、建築施工、建築設計、歴史文化

家を建てるとき、上棟という工程が工法限らず必ずあります。

木造の場合は、柱組み上げから棟木という屋根の一番上の構造材を組み終えるまで。
鉄骨造の場合は、鉄骨が組みあがるまで。
RCの場合は躯体コンクリート打ち込み後型枠を取り外すまで。
ざっくりとこんな工程内容です。

大工さんや地域によって、
棟上げ(むねあげ)・建前(たてまえ)・建て方(たてかた)・建舞(たちまい)など言い方は様々です。
付き合いのある大工さんは建舞と言っています。
建舞は、立ち振る舞いという言葉にも似ていて
家の佇まいと大工さんの動きの両方を表現しているようで
なんだか擬人化された言葉の色っぽさまで感じます。

こちらは我が家の建舞完了時の写真。

近頃は少なくなったと言われる建舞時の餠投げ。

建築主が棟木まで登って、下にいる人々に向かってお餅を投げるお祝い事の習わしです。

岐阜県ではまだまだ残っているようで、主人の親戚のある東濃地方では、義父が三か月に一回ぐらい投げられる餠を受け止めに上棟式に参加しに行っていますw

夏の時期でもお餅は変わらず美味しくて、拾ったお餅をお裾分けしてもらい子供と一緒にいただきました。

お餅はすぐに食べてしまったので写真に撮れず・・

紅白のおめでたいお餅でした。