nonaブログ

2020東京五輪と再エネ

建築材料、環境、社会経済

いろいろな感情が含まれる2020東京五輪、開催となりましたね。

なんとも言えない気持ちで開幕式を見ました。

さて。

開会式が行われた国立競技場は、木材を使ったり軒を出すデザインで環境負荷の出来るだけ低いデザインがよく注目されていますが、

エネルギー部分でも、気候変動対策として再エネ利用設備を導入しています。

日経アーキテクチャより

シースルー太陽電池というもので、国立競技場では㈱カネカの製品を採用しているようです。

この採光可能な太陽光電池を使えば、トップライトに採用することが出来るので、

屋根に太陽光パネルを設置するデメリット(設置のための工事による雨漏れ等)が解消できるのでは。

また、ガラス屋根でなくても有機薄膜太陽電池(例:伊藤電子工業㈱)を採用すれば、

カーポートへの設置も可能。太陽光パネルより効率も良いようです。

伊藤電子工業㈱HPより

現在、2050カーボンニュートラルに向かうタスクフォースでは、太陽光パネルの設置義務化が推されていますが、

各住戸への屋根設置について意匠性や施工性のデメリットがあり、また現段階ではリサイクルがそこまで普及していないため、

建築をよく知る人たちが諸手を上げて義務化賛成と言っているわけではなく、

まだまだ議論は始まったばかり、とJIA建築家協会もまとめています。

気候変動対策は待ったなしなことは重々承知ですが、果たしてそれは持続可能なのか・・というところが疑問であったのです。

しかしこういった技術により新たな創エネの選択肢が増え、創エネ導入のデメリットがひとつづつ解決されることは、

気候変動対策をしながら私たちの暮らしを持続可能に出来る可能性が高くなることであり、

喜ばしいことだな、と考えます。

カネカ㈱HPより瓦一体型太陽電池

さりとて、個人的には各住戸への「義務化」は最終手段だと思っています。

まずは、公共建築・戸建て以外のビル・集合住宅を集中的に設置していくことが

今すぐ出来ることかな、と。

そして、戸建てに住む方が再生可能エネルギーで暮らしたい場合に、

今すぐ10分で出来る方法があるのです!

それはこの次のブログで☺