nonaブログ

雨被害を少しでも抑えるために考えること。

2019年7月2日
家づくり

九州では雨が長引いている影響で被害を受け、大変なことになっています。

被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 

昨年も北九州で豪雨が発生し被害が起こっています。

過去からの降水量はどう変化しているのか。

 

気象庁では、1時間の降雨量50㎜以上の年間発生回数を記録表示しています。

気象庁:大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化

50㎜/1時間の雨とは、

[バケツをひっくり返したような雨・滝のような雨で、傘が役に立たなくなる。水しぶきの影響で車の運転も危険。]

このような表現をされる雨です。

気象庁のデータによると、約40年の間で、

最近10年間(2009~2018年)の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間(1976~1985 年)の平均年間発生回数と比べて約1.4倍に増加しているとのこと。

なぜなのかは結論は出ていませんが、なににせよ我々は大雨の回数の増加傾向の中で暮らす必要があります。

 

今、自分たちの住む町は平穏だけれども、いつ自分事になるかわからない災害に備えるために出来ることがあります。

 

その地域の排水施設状況や地盤が浸透しやすい性質のものが少ない場合、

道路に埋設されている排水本管へ流れる量が想定を超え、道路等が冠水しやすい。

そのうちに住宅に浸水の被害が出てしまいます。

 

自治体によっては道路のアスファルト舗装が雨水の浸透しやすい仕様に変えていたりしていますね。

雨が降っていても、夜間運転時に道路の水による反射で運転しづらいということが少なくなってきているように思います。

 

しかし自治体での対応はそれぞれ。

排水施設レベルによって住むとところを決めるわけにはいきません。

出来るだけ被害を受けにくいよう、ご自身の家で出来ることを考えてみましょう。

 

駐車場をコンクリートで仕上げるのか、浸透性のブロックや専用土で仕上げるのか。

はたまた敷地に余裕のある家ならば、雑草対策のためにタイル敷きにするのか、樹木や地被植物を植えて保水性や浸透性の良い庭にするのか。

屋根に降った雨を雨どいから貯めて、少しでも排水本管に流れる量を制限できるように。などなど。

個々の家での対策により、被害が少なくなるよう考えていきたいものです。

土地によっては粘性土もあるため、造園屋さんや外構屋さん、建築士さん等専門家と相談することが良いと思います。

 

降水量の多い地域でも少ない地域でも。

続く暮らしのために、一世帯一世帯が考えて暮らす。

そんな風になっていったら良いなと思うのです。