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木曽川町の家①

家づくり、木曽川町の家、案件ごと

現在工事中の木曽川町の家の計画について、振り返っていきたいと思います。

尋ねてこられたのはおよそ一年前。

ご両親と同居し都会に住み子育てを終えて、

いよいよ夫婦二人の暮らしになり

もっと自然に近い暮らしがしたい、という想いが募りご連絡いただいたのが始まりでした。

今の家は駅にとても近く

南に高い建物が建っていて光が入らず冬は大変寒く、

コンクリートに囲まれた場所で土とは遠い暮らしをしているとのこと。

また、子どもたちが小さくバタバタしている時期に計画した家ということで、

工務店さんとじっくり話すことも出来ず納得した家づくりが出来なかったようでした。

住環境のお話が多かったなかで、言葉にはされないですが家づくりのプロセスも大切にしたいという気持も受け止められました。

土地から探しており、ご夫婦はすでに目ぼしい場所も検討にいれつつ、他にもっとあるかなと検討を広げている状態。

その日以降、御主人も打ち合わせに参加されてお考えを聞き、大切にしていることや暮らしについて伺いました。

そうこうしているうちに土地も決まり、いよいよ設計開始です。

奥様はとにかくご予算について心配されていたので、

いかに予算内で質の高い良い暮らしがつくれるか、を重点に検討。

同時に法や条例の条件を確認したり、周辺地域や風・気温・地盤などの地域環境も調べていきます。

木工作業を楽しんだり庭で畑仕事が出来る暮らしをイメージされていたので、

床面積をコンパクトにし、その分屋外屋根付きの作業場を設ける計画としました。

屋内は床面積は小さいながら縁側を設け、夫婦それぞれが違う場所で気持ち良くくつろげる案を提案。

床面積が小さいことで収納力など心配されておりましたので、

縁側は欲しい、という意外(いうなれば無駄なスペースとも捉えられかねないなぁ、と)なお返事に

縁側の求心力(笑)を改めて感じました。

他にも、薪ストーブや太陽熱温水器の提案など、

お施主さんの暮らしに合いそうな設備のお話をしましたら、

お施主さん自らどこのメーカーが良さそうか検討されたりなど、

コストを気にされながらも、

ご自身で出来ることはしたい、自分で調べられる範囲のことはやってみる!

という大変前向きな姿勢に、

家づくりをいかに楽しみにされていたのかということがヒシヒシと伝わってくるのでした。