久々の投稿です。
久々の投稿に、久々の『紙の温度』へ足を運んだことを書きます。
改修工事で携わっている滋賀の家。
和室だった部屋をリビング(洋室)に変えるため、部屋に面していた襖を張替ることに。
襖には唐紙と呼ばれる紙を貼ります。
建具屋さんから唐紙のサンプル帳を3冊いただいたのですが、どれも和のテイストによく合う柄。
サンプル帳を見ながら、和のテイストではないんだよな~とお施主さんと一緒にうーーーーん、と唸っていましたら、
横から大工の宮内さんが、土壁の腰貼りのように色分けすると面白いかも、とアイデアを出してくれました。
それはかなり良い!
腰貼りは、和紙一段だけにする場合もあれば江南の家のように二段以上にする場合もあります。
バランスは後ほど考えるとして、そのイメージはお施主さんとも合致し、ベースは明るい色にして腰貼りはあずき色っぽい色味でいこうということになりました。
そこで本日。久々の紙の温度さんで紙を物色。
折り紙から楮紙・手漉き和紙などから西洋柄の洋紙まで、本当にたくさんの紙が置いてあるお店です。
エントランスに、手漉き和紙がタペストリーになって展示されていて、それが冬のフワフワの雪のようだったので、冬のインテリアに良いなあとしばらく眺めていたり、
折紙協会に入っている友達の影響で折り紙にはまっている子供にピッタリのものを見つけてしまったり。
2025年のトイレのカレンダーも良いもの見つけました♩
さて。ようやく本題の襖用の紙。
とっても良いものを見つけましたー!
和紙職人のハタノワタルさんの紙が置いてあったのです。
様々な媒体で拝見し、複数の知人の協業の作品も画像越しに見たりして、大変気になっていた方の紙。
ハタノさんは楮から育てる和紙職人。
一から育てた紙は、丈夫であることはもちろん、仕上の表情もとても豊です。
おずおずと取り出してみました。なんと良い表情。
色々な種類がありましたが、オイル加工のものはとても重みのある色と質感で、滋賀の家の元々のベンガラが映える重厚感のある佇まいにとても合いそうでした。
手の込んだ紙なので他の紙と比較するとお値段は張りますが、一部だけなので質のいいものを選択の一つに取り入れても良いなと。
他にも目に留まった数枚を選び、持ち帰って職人さんと相談です。
仕事とプライベートが混在しましたが、どちらも大満足でした。
来週は建具屋さんの作業場にて相談してきます~