こんにちは。
私は、一般社団法人「職人がつくる木の家ネット」に所属しておりまして、日ごろからお世話になっております。
木の家ネットとは、伝統的な建築や住まい方の提案を仕事としていらっしゃる職人・設計者等専門的に携わっている方々の集まりです。
住まい手さんが、そのような作り手と知り合いたいときには、HPの作り手リストが活躍しますし、
会員同士では、勉強会も頻繁にされていたり、専門的な情報共有、研究、また仲間同士でお仕事を助けあうなどの動きがあります。
日本に古くから伝わる建築について、次世代に繋いでいきたい想いで作られた団体です。
思わぬことでしたが、木の家ネットが企画している、YouTube配信木の家リレートークにスピーカーに呼ばれまして、僭越ながらお話させていただきました。
ライブ配信でしたが、アーカイブもあり現在300回を超える再生回数となっているようです。
ご覧いただきありがとうございました^^
実は人前でお話することが大の大の苦手でして・・・
お話いただいた時から、断りたい・・・と思っていたものの断り切れず(笑)、下準備を念入りに念入りにしていました。
(なぜならライブ配信なので! 私の時は編集でお願いしますね、と懇願したのですが一発勝負が良いのだというご意見涙)
いざ話を始めましたら、
宮内大工の合いの手がお上手で、あっという間に時間が経ち、夢中でしゃべっていましたら突然のタイムアップ(笑)
伝えたいことが残ってしまったので、こちらでお伝えさせていただきます。
テキストは好きなので、長々書かせていただきます(笑)。
自邸の石場建の家について、なぜこれを選択したのか、というところから掘り下げ、
暮らしてみて感じることをお話させていただきました。
建築畑でない友人たちも見てくれていて、嬉しい感想もいただきました。
建築の話が分かりやすかった、家への愛情を感じた(笑)、この選択肢をもっと前に知っていたかった、家と環境についてや景観についてなど考えたことなかった、(私の癖の)早口じゃなかった(笑)、などなど。
興味のある方は是非本編をご覧ください^^
※YouTubeでは、主に住まい手さんに向けてのお話なので、建築分野専門の方には少し退屈な内容かもしれません。
(約1時間です。長くてスミマセン・・)
追加の <暮らしていて感じること> は、
・虫の存在が嫌ではなくなった。
→以前は、白い部屋にいたからなのか、蜘蛛・蛾などどこにでもいる虫が同じ空間にいるだけで本当に嫌で、
見えないところに行ってしまっても気になり、まさに殺気だって探していましたが、
この家に住んですぐに、同じ空間にいることを受け入れられる自分に変わったことに気づきました。
そうなると、とても気持ちが楽なことも知りました。
これは推測ですが、土壁の色・木の色がアースカラーで自然素材そのものなので、虫がそこにいることに違和感がなくなったのだと思っています。
訪れた友人から、自然の中で暮らしてるみたいだね、と言われましたが、その感覚もあると思います。
・土壁の調湿効果がとにかく凄い。
→YouTubeでは子供の服の変更の話をしたと思いますが(記憶によると)、
これは女性に多いかもしれませんが、エアコン苦手な方(特に夏の冷え)にも最適だと感じています。
今年は、今のところエアコンどころか扇風機もつけていません。(愛知県尾張地域)
今日(2021.7.03)は、湿度59%気温31°まで上がったので、扇風機出そうか・・と夫が出しましたが、出してしばらくしたら夜の涼しい風が入り必要なくなり、不使用のまま。
汗を吸い取る綿や麻などの素材の服や、締め付けない涼しい恰好を選択して、家事をするときは首にタオルを巻き、水分補給をする。
家は土壁で風が通る窓があるので、暮らしの工夫はこれで十分快適に過ごせました。
ちなみに、湿度70%ぐらいまでは本当に湿気を感じにくいです。70%超えると徐々に感じます。先日は74%でまとわりつく感覚がありました。
冬ももちろん調湿効果があり、喉からの風邪を引かなくなりました。
・5年前に震度3の地震があったのですが、床に座っていたところ、なんとなくゆれたような感じ。
→きしみ音ひとつなく、まるでゆりかごに揺られているかのような家が一体となってなんとな~く揺れている感覚。
怖いどころか気持ち良さすら覚えた揺れ方で、大変驚きました。
※揺れ方は、地域の地盤によっても変わりますし同じ場所でも地震によっても異なるので、きしむ音が聞こえる場合ももちろんあるかと思います。7年住んでいて今のところ聞こえておりません。
以上が、暮らしていて感じたこと編でした。
ブログに載せた自邸の画像は、YouTubeで紹介した画像とは違うものなので、YouTubeでまた別の表情をお楽しみ下さい。
次回は、日本の民家に住む理由② として、
聞いていただいた方に一緒に考えてもらいたかったことをブログに書きますね。