先月、家族と関西へ。
途中奈良の依水園と大仏さんを拝見しました。
依水園は社会人なりたて当時から好きな場所で、久々の園なのにやはり変わらない姿に、
当時見学した時の陽の当たり具合などを思い出しました。
前園から入って、江戸時代へタイムスリップ。
穏やかな緑と池を愛でる空間が広がります。
依水園の後庭は明治時代に作庭。
借景を含めて完成されていて、どこを見ても近代のものが視界に入ってきません。
季節によって、庭園の植栽の様子は変わるけれど、借景している山々との関係は変わらず。
本当に、およそ20年前の自分の眼に映ったフィルターを通して見学するような、不思議な感覚になりました。
依水園にある数寄屋造りの茶室の一つに、濡れ縁で竹と縁板で構成された切り目縁があり、そのなんとも柔らかい断面にうっとり。
別の茶室では、こんな濡れ縁も。
撫でたくなる柔らかさと艶。
庭園の其処此処に花が咲いていて、庭師さんの日々の賜物を楽しませていただきました。