設計事務所兼自宅の我が家は、伝統構法石場建てで建てた、いわゆる【日本の家】です。
日本の家とは、私見ですが、日本の気候風土に合った快適な暮らしが出来る家のこと。
日本の気候は主に、
春、新しい芽が出る・虫たちが動き出す。そんな活動が始まる季節から、梅雨時期は湿度がぐっとあがり、そのまま夏は体内にこもるような熱を帯びる。
最近の猛暑時には蚊も出てこないくらいです。
残暑を迎えようやく秋になり少しの間気持ちの良い気温湿度を体感したかと思うと、
マイナス気温を記録する地域も多々ある冬に入ります。
四季がはっきりと有り、着るモノ食べるモノ暮らし方も四季に合わせて変わらなくては順応できない環境。
その環境に対して、古代の人々はその地域にあるもので対策を練る。
それが木であり土であったのです。
木や土は、雨が降って染みても、雨が止めば乾く。
湿気を吸収し、梅雨時期だけでなく乾燥する冬場など年中の調湿効果を発揮。
木材特に日本に多くある杉材は保温効果があり、冬場床に座っているとジンワリ温かくなる。
土は断熱効果があり、屋外の夏の暑さを屋内で和らげてくれる。
そのうちに畳や障子などしつらえが出てきて、日本の暮らしは確立されていった。
そんな家に住んで、現代に生きる私たちはどう感じるのか知っておきたいと思ったのです。
ずっとその流れが続いていればそんなことは思わなかったでしょう。当たり前の暮らしの環境でしょうから。
しかし私の父母は戦後生まれで教育も暮らしも戦後のスタイルです。
古く続いてきたものより、新しいものを生み出し使うことを良しとしていたため、
私にとっては古く続く家での暮らしは考え方も含め経験したことのない新しいものだったのです。
(祖父母の家は古くからの民家でしたが住んだことはなく遊びに行っていたのも幼いころだったので曖昧な記憶ばかりなのです)
今、日本の家に住んでもうすぐ5年。
良いところはたくさんあり、しかし日々のお手入れをした方が良いことも沢山あり、
丁寧に暮らすことに思考錯誤の真っ最中です。
ずっとバタバタとしてきてようやく落ち着いてきたころ。
自分の整理も含めて、なかなか続かないブログですがちょいちょいアップしていきたいと思っています。
また、この自ら体験している暮らしの経験や意匠・構造についての知識を、こんな日本の家に興味のある方に是非お伝えしたいと思っています。
日本の家が素敵だなと思っていらっしゃる方はもちろん、
なぜ日本の家に住むことをこだわるのか、日本の家に住むことでメリットデメリットを知りたい、など。
ご夫婦の家づくりの価値観をすり合わせたい方にもおすすめです。
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