皆さんこんにちは。

先日、とある雑誌で、

木構造はSDGsに貢献しています!

という文面を読みました。

SDGs : 国連で2015年9月に採択された、17のゴール、169のターゲットを掲げる、2030年が到達期限の持続可能な開発目標。

これまで私の仕事はどの目標とどのターゲットに当てはまるのか特に調べていなかったので

自分が作っている建築について振り返ってみました。

私が作っている建築は、一様ではないのですが、

石場建て構法に関して言えば、

3.9 木・土・石・草のみを使った建築が可能なので、化学物質過敏症の方にも安心して住んでいただける。

大量に植林された杉等針葉樹を使用することで、花粉の飛散が減り花粉症アレルギーが減る。

8.9 日本に古くからある建築構法を継承する仕事であること。

また、それは建築構法文化だけでなく、住まう文化をも伝えることであり、

国内他地域や国外からの観光需要が高まる。

9.4 木材の生産・加工・流通の促進。大工や左官職人など自然素材を使ってものづくりをする技術の向上。

11.6 木と土と石の家は、傷んでもすぐに治せる。

すぐそこにある材料で治せる。

11.a 空き家を木や土で住めるように改修する。

11.4 伝統技術の継承と、より良い伝統建築の在り方を模索し、現代に広く受け入れられるようユネスコ無形文化財遺産登録もされた。

文化庁HP

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/92709001.html

12.2 設計者と工務店や職人は、作っておしまいではなく、その家がある限り、またそこに住まう人と関係が続く限り、その家の点検や補修に関わる。

そして住まい手は、メンテナンスフリーを求めず、家のつくりを知り、 経年変化を楽しみ、傷む前にメンテナンスをすることを習慣とするようになる。

12.4 12.5 廃棄時も土に還り、また再利用が十分可能な材料でもある。

12.8 自然素材の中で暮らすことで、環境を意識した暮らしに向かっていく。

13.1 国産の木材利用をすることで、森林の持続可能な経営を促進。木々に温室効果ガスの二酸化炭素を吸収してもらい、土壌に根を張り土砂災害から守る。

また、材料は、石油を使わず電気を使わず、土壌に生えた木と、稲作で育った藁と、田んぼの土と、石なので、生産時エネルギーが格段に低いといえる。

15.2 森林の持続可能な経営により、森の中に光を入れ、多様な生物が育つ環境を作る。

この、7のゴールと12のターゲットが当てはまるのでは、と個人的に考えます。

※ちなみにSDGs認定機構という社団法人があり、そこで検査認定を受けた企業団体は、認定証をもらいます。認定期間は一年。

そして、昨今言われているのが、

SDGsが企業のアピールのみに使われていないか。

SDGsが言いっぱなしになっていないか。

SDGsが独りよがりになっていないか。

これは、経済思想家の斎藤幸平氏が、「SDGsは大衆のアヘンである」と言っていることそのものです。

政府や企業が、SDGs<持続可能な開発目標>の行動指針をいくつかなぞったところで、気候変動は止められないし、故に持続可能な世界を作ることも難しいのです。

今、世の中にはSDGsのピンバッジをつけている企業はたくさんあります。

SDGs<持続可能な開発目標>が本当に達成するために大切なことは、

消費者の私たちが調べ考えること。

その商品そのものの在り方が持続可能かどうか考えること。

調べることはなかなか容易ではありませんね。

しかし今の時代はありがたいことに、インターネットに接続されている環境があれば、指一本でその企業の取り組みや口コミや同業他社との比較ができます。

消費者、もしくは生活者と言い換えてもいいと思いますが、

その当事者の私たちが、情報に飲まれず、情報を取りにいき、情報を精査し、その企業と対話をすることが大切になってくると考えます。

例えば住まいを考えるとき。

依頼する工務店に、廃棄ゴミの行方を聞くことも良いともいます。

作る家の建材の再利用の方法を聞くことも良いですね。

材料はどこでどのように作られ、運ばれてくるのか。

トレサビリティは作り手に聞かないとなかなか知ることは難しいものです。

こういった会話から、

作り手も住まい手も、

SDGs<持続可能な開発目標>が目指す社会が、リアルに見えてくるのではないでしょうか。

私は、SDGsの掲げる目標が2030年に達成できるならば、

それは素晴らしいことだと思います。

より良い未来をつくるリミットは存在し、時間はそこまで残されていません。

意識して、みんなで出来ることを少しづつ積み重ねていきたいですね。